ドラクエの城(オラヴィンリンナ@フィンランド)・前編
ドラゴンクエストシリーズ、やぁ〜ハマりましたね、オレ(^^)
そのシリーズIの中に、『竜王の城』というダンジョンがあった、懐かしいねぃ!
竜王の城のモデル、と言われている古城がフィンランドにあるので、ドラクエに惹かれて行ってみた。
その城の名を『オラヴィンリンナ*1』と言う。さて、本当にドラクエ城なのだろうか。
オラヴィンリンナはサヴォンリンナという街*2にある。首都のヘルシンキから約300Km、基本的に鉄道で行くしかない街だ*3。なのでフィンランド国有鉄道(略してVR)のサイトから乗車券を予約し、成田からヘルシンキまでかっ飛んだ次第。なお、この際のフライトが中々にスリリングだったのだが、それはまた別の話。
さて、ヘルシンキ中央駅はこんな具合。
『中央駅』を名乗る割にはこぢんまりとした駅で、しかも朝の7時前なので余計に閑散としていた。画面中央がオレの乗るインターシティ*4である。
時間もたっぷりあったので、ホームの端まで歩いて行って前面もパチリ。
中ほどの車両にはこんなイラストもあった、ちっとお茶目。しかし本を抱えた猫が、特急列車に何の用事があるかは不明である。
で、定刻の7:12に列車は出発〜(^^) これから乗換を含めて4時間ちょいの鉄道の旅である。
・・・オレは車窓風景を期待していたのだが、この点はかなりガッカリであった。
基本的に荒れた林が続くばかりで、たまに平地があってもこんな感じのウラ寂れた景色ばかり。畑も穀倉地帯的にず〜〜〜っと小麦が波打っているような景色はなく、割合こぢんまりで、どちらかというと日本の沿線田園風景に近いものだった。とても退屈である。まぁ9月だったので、フィンランドとしてはもうすぐ冬の時期だから、寂れ感が強かったのだとは思うが。
乗換駅が近づいた頃、ようやくフィンランド的な景色になってきた。有名な湖水地方である。
10:26に乗換のパリッカラ(Parikkala)に到着、それにしてもフィンランド、人名もそうだが地名もかなり違和感があるな。
で、目の前で待っていた地方線に乗り換え。2両編成のディーゼルカーなのだ。ちなみに猫はいなかった。
ここからは湖の合間を縫うように列車が走っていった。とてもきれいな景色だったが、最悪なことに列車の窓が汚れきっていて、カメラに収めた景色はドロドロ、ある意味ホラーになってしまった。VRは窓にも心を配ってほしいものである、車内は非常に清潔に保たれているのだからさ^^;
ところで湖水地方、大小様々の湖が連なっているのだが、それらをつなぐ川というか溝というか、表現が難しいが、短い水路があって湖同士がつながっているワケで。それはそこそこ長くても10m前後なので、川と呼ぶにはいかがなものか、しかしそれなりの幅もあるので溝ではないだろう。
ともかくそれら水路は、目に見えるほどハッキリとした流れになっているのだった。
オレは単純に、湖水地方とはゆ〜ったりとした湖がいくつもあって、互いにつながってはいるものの、全体としてデカい湖を形成している、つまり特に流れなどはないと思っていたので、これには少々驚いた。流れがあるからには、いずれは海に通じるわけで、つまり湖水地方とは湖の形をしながらも巨大な川、ということになる。
やはり何事も自分の目で見ないと、真実は理解できないものである。
それはともかく。
11:27に列車は終着駅のサヴォンリンナに到着。湖に囲まれたホーム一つだけの小さな駅だった。
ここから歩いて10分少々、湖の小島に浮かぶオラヴィンリンナが見えてきた。
コレはドラクエ城?
・・・雰囲気はあるような気もするが・・・、ちっとムリがあるんじゃね? と言うのが遠目から見た正直な感想である。
島なので橋を渡って入城する(上の画像でオレンジの輪っか(浮き輪)が付いているところが橋)。
オレが渡り終わったら、なんとっ! 橋が回転するではないか!!
これでこの城は地上と切り離されてしまった、まさにダンジョン。これがドラクエ城と呼ばれる所以かっ!?
・・・んなバカなことはなく、単に船が通るから橋を動かしただけである。この城がある島を挟んで、右岸が上りで左岸が下りの一方通行路になっているだけなのだ。たまたまオレがタイミングよく橋を渡ったと、それだけの話である。でもちっとビビった^^;
城門をくぐった中庭はこんな感じ、この城は三角の敷地に建っている。この点もドラクエ城とは異なる、だってあっちは四角だも〜ん。
城内に入ると鎧の騎士がお出迎え、ピカピカしているからレプリカかも知れん。・・・かなり疑り深くなっているオレだった。
タダで見学できるのはここまで、あとは有料ガイドツアーで城内を巡るのだ。ツアーのみなら8ユーロ、博物館の見学を追加すると9ユーロ*5、もちろんオレは博物館追加の料金を支払った。ちなみに博物館は城内ではなく、橋の向こうの公園内にある。
と言うことで、外観は微妙にハズしたが、内部は果たしてドラクエの世界なのだろうか。
次回に続く。
(2015/09/23撮影)